●バブル崩壊で自宅マンションを賃貸に出す
その6年後の1995年に、家族が増えて自宅の買い替えが必要になりました。
調べてみると、2800万円で購入した自宅マンションが、
知らぬ間にたった数百万円まで値下がりしているではありませんか!
わずか6年間で4分の1以下になる急落ですから担保割れをおこしていて、
売っても借金が返せません。
引っ越しさえできない事態に直面して唖然としました。
バブル崩壊が叫ばれていた時期ではありましたが、
まさかこんな形でツケを払わされるとは思いもよりません。
浦島太郎だった私が、さらに狐に騙された気分でした。
ここに至ってようやく、「不動産の価格というものは、
電気製品の価格体系とは違う世界らしい。
これはお金の勉強をしないと大変なことになる!」と自分の不勉強を痛感したのです。
自宅を買い換えたくても、担保割れをおこしている場合、
大きな問題が生じます。
自宅を売却したら借りているローンの元金を一括返済することになりますが、
値下がりした価格で売却するため、
売却代金だけでは一括返済には足りません。
貯金を取り崩して不足分の返済にあて、
それでも足りなければ、新たにローンを組んで不足分を借入れしなければなりません。
それに加えて、新居購入のために住宅ローンを組む必要があります。
そうなると2つのローンを抱えて、経済的に逼迫することは明らかでした。
手狭でも今の住まいで我慢するのか、
大変でも2つのローンを払う覚悟をするのか、
苦しい選択を迫られました。
何か他に方法はないのだろうか、
月々のローン返済負担を増やさないで新居に住めないだろうかと、
必死に考えました。
本屋に出かけていき、不動産やお金関係の本を片っ端から読み漁りました。
その中で、私の頭に強烈な印象で焼き付けられたのが、
邸永漢氏の「お金のエッセンス」(グラフ社)という本です。
そこに書かれていることは、
不動産をはじめとするお金についての普遍の法則のように感じられました。
私はこの本のなかで、マンションは自分で住むほかに、
他人に貸して家賃収入を得る方法が非常に有効であることを知りました。
「そうだ、今の自宅を賃貸に出せば、この自宅のローンは家賃収入でまかなえるはずだ。
そうすればローン返済負担を増やさないで新居に住める。」
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